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『色っぽいキモノ』井嶋ナギ

 

色っぽいキモノ』井嶋ナギ
河出書房新社
定価1,575円(税込)
ISBN 4-309-28066-8

誘惑する下着、
からだの線を魅せる着方、
想いを伝える色と模様、
ふしだらな帯結びのススメ・・・。

「色気のある姐さん」テイストに焦点を絞り、
映画、歌舞伎、文学、美人画などの膨大な資料から、
キモノの歴史や、エピソード、ストーリーや、着こなしヒントなど、
ふんだんに詰め込んだ新しいキモノの本。

さらに、キモノについてだけではなく、
遊女、芸者、女博徒などの「色気のある姐さん」たちの
華麗な生きざままで、全方位的に色気を追求。

「姐さんテイスト」なキモノと色気をめぐる、今までになかった教養の書です。

  
  
  
◆もくじ
  
第1章 下着で色気を表現せよ
  
  着物の下はこうなっている!
  
〜肝の据わった女は、蹴出しで勇ましく誘惑
   確信犯的チラ見せファッション
   はんなりな裾よけ、ヤンキーな蹴出し
   肝の据わった女、吉原の花魁
   神楽坂芸者だった泉鏡花の妻
  
〜長襦袢、脱がなくてもスゴイ女の隠し玉
   半襦袢だってお洒落じゃなきゃイヤ
   長襦袢は遊女のお仕事着でした
   吉原の花魁はこうして着替えた
   芸者と長襦袢のゴシックな関係
   芸者を口説くなら長襦袢を見よ
  
〜足もとで魅せるために知っておきたい、
 足袋と素足に関するニ、三の事柄
   小股、切れ上がってますか?
   足もとはフォルムが命です
   「みんな取って頂戴、足袋もよ」
  
  
第2章 着物でからだのラインを魅せよ
  
  着物の種類は覚えなくてもいい!
  
〜粋な姿とは、強気で切ないそれのことである
   着物はもともと下着だったのでした
   「ホッソリ、スッキリ、スラリ」の美意識
   着ヤセのための涙ぐましい4つの法則
   深川芸者はこうして痴話ゲンカする
   冷めつつも熱い色気、それが「粋」
   新橋芸者はこうして着つけする
  
〜浴衣で漂わせたい、色気と涼気
   藍染めの浴衣は油断がならない
   湯上りの肌を匂わせて・・・・・・
   将棋の駒を散らす、滝の白糸
   浴衣と歌舞伎とお葬式
  
  
第3章 色と模様で想いを伝えよ
  
  色と模様がすべてである!
  
〜縞、永遠に交わらない平行線のゆくえ
   外国好き+贅沢禁止=縞
   お嬢さまに捧げる縞のススメ
  
〜ニッポン・サイケデリックな幾何学模様
   ウロコが語る愛憎ストーリー
   ドスと巨大ダイヤと源氏香
  
〜ドラマチックな女は生きもの柄を愛用する
   孔雀模様は図々しく装うべし
   
〜役者模様が、ミーハー魂に火をつける!
   団十郎も芝翫もどっちもスキ!
   
〜エレガントな媚薬、黒の正しい使用法
   リトルブラックドレスな黒のキモノ
  
〜女王で小悪魔、それが紫という魅惑
   恋を斬ると、紫色の血が・・・・・・
  
〜緋色使いは、とっておきの色気ワザ
   緋色のしごきで決闘に挑む!
  
  
第4章 帯で腰まわりと語らせよ
  
  補正なんていらない!
  
〜帯を締め、柳腰で自由を描く
   やわらかなカーブを描くウエスト
   帯はこうして変化してきた
   帯結びのポジションは、前か後ろか?
  
〜前代未聞。ふしだらな帯結びのススメ
   深川芸者の「普通じゃない」帯結び
   ふしだらなナナメお太鼓
   昼夜帯と引っ掛け結び
  
〜修羅場に挑むなら、博多帯と啖呵でキメよ
   後見結びと博多帯
  
  
第5章 小物で個性を表現せよ
  
  小物が世界を完成させる!
  
〜楚々とした手弱女にこそ、毛皮のソウルを
   リッチの象徴、キツネの襟巻き
   毛皮の美女は、階段を下りる
  
〜色っぽい女は、紐使いももちろん巧い
   女の欲望を刺激する、美しい紐
   悲しい紐と情死事件
  
〜拒絶しつつも誘惑する。すべてキセルと煙が見せる夢
   煙草とキセルは、愛のしるし
   キセルで魅せる婀娜な仕草
  
〜想いをこめてグッと挿す、女心の髪飾り
   後光のような花魁の簪
   実は便利な簪の使用法
   平打ち簪に想いをこめて
  


◆イラストは、コダカナナホさん。
本書掲載のイラストはこちらをご覧くださいませ。

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